料理の世界を学んで再発見した戸隠の良さ

当ホームページに訪問くださりありがとうございます。岩戸屋の5代目女将をしております、村上 崎子(むらかみ さきこ)と申します。

岩戸屋ではお出かけいただいたお客様に、戸隠のパワーと歴史が詰まった本物のお蕎麦と、ここでしか味わえない新鮮な高原野菜を使用した小鉢をご提供できます。旅のひと時に、微力ながらでも温かさと幸せの詰まった時間を過ごしていただきたいといった思いを込めて、蕎麦づくりと小鉢の仕込みを行っております。岩戸屋で働くスタッフ一同も、遠路はるばる足を運んでくださった皆様のお出かけが、より心安らぐものになりますようにと心を込めておもてなし致します。

ご提供する小鉢はすべて自家製で、使用する材料はもちろんのこと、お蕎麦との味の相性や、視覚からも楽しんでいただけるようにとこだわっております。TVでもご紹介に預かった小鉢セットそばは、前日に仕込みできる材料によって毎回小鉢の種類が変わりますので、お出かけいただいた時の一期一会のお品を毎回お楽しみいただけると幸いです。

かつて、私は、小学2年生のころから岩戸屋のそば作りに関わってきました。代々受け継いできた岩戸屋の女将としてのそば作りは、祖母の代からの記憶が濃厚で、お客様にどのような思いでどんな内容をお届けしたいのかを長年考えてきました。世代は変わっても、岩戸屋の根底にあるそば作りへの思いは色濃く受け継がれています。高校を卒業して間もなく料理学校に通い、他の料理の世界を学ぶとともに、根底にあるそば作りへの思いと戸隠の良さを再認識する時間となりました。

戸隠は、そばの歴史が長いのはもちろんのこと、標高が高く、山々に囲まれた自然と神々のパワーがあふれています。お水がおいしく、空気も澄んでいて、栄養のある土地で育った高原野菜は立派で、素材そのままでも十分おいしく食べられます。そして、四季折々で旬となる春の山菜や、秋の栗など、山に出かければ立派に育った新鮮な素材が手に入ります。せっかく足を運んでいただいたのだから、戸隠のパワーや栄養を十分に味わって食べていただきたいという思いで、おそば作りにも小鉢のお料理にも情熱と愛情をもって取り組んでおります。

また、そばつゆやかけそばのつゆは、戸隠のお蕎麦の香りが引き立つ伝統の風味があり、絶妙な香りのバランスや濃度が調節されております。小鉢づくりは、そばつゆを作る際に使用するものと同じ種類のだしを用いる場合も多く、一品ごとに違うおいしさがあるけれど全体的にまとまっていて相性が良い内容になっているのはこのためです。素朴で優しい素材の小鉢と、そばつゆがおいしさを引き立たせている主役のお蕎麦、そこに当店自慢の天ぷらがセットになった「小鉢セットそば」は皆様にご好評いただいております。是非、食後の蕎麦湯まで、こだわりのそばつゆと割って、締めとして風味をお楽しみください。

そして、小さい頃からお客様と関わってきた経験や歴代の女将たちの姿を見て大事にしているのは、ちょっとした気遣いや、感謝の気持ちを常にもって営業を行うことです。お客様の大切な時間をより満足したものにしていただきたい、そんな思いで、スタッフ一同、皆様にお会いできるのを楽しみに毎日張り切って営業しております。

*施設の詳細やご注意事項については下記をご確認ください。